神経発達症
6A00 知的発達症
H00480 X 連鎖知的発達障害
H00658 X連鎖知的発達障害症候群
H00768 常染色体劣性遺伝性知的発達障害
H00773 常染色体優性遺伝性知的発達障害
H01306 FRA12A 精神遅滞
H01911 常染色体劣性遺伝性精神遅滞症候群
H02778 知的発達障害を伴う(伴わない)全般的発達遅滞
H02784 言語行動異常を伴う全般的発達遅滞
6A01 発達性発話または言語症
H00902 言語障害
H02897 家族性難治性吃音
6A02 自閉スペクトラム症
H02111 自閉症
H01882 アスペルガー症候群
H02371 自閉症と言葉の遅れを伴う知的発達障害
H02507 Pilarowski-Bjornsson 症候群
6A03 発達性学習症
6A04 発達性協調運動症
6A05 注意欠如多動症
H01895 注意欠陥多動障害 (ADHD)
6A06 常同運動症
6A0Y その他の明示された神経発達症
H02387 Snijders Blok-Fisher 症候群
H02490 Gabriele-de Vries 症候群
H02521 Diets-Jongmans 症候群
H02571 筋緊張低下および様々な知能・行動異常を伴う神経発達障害
H02692 Usmani-Riazuddin 症候群
H02705 グルタミン酸作動性シナプスの異常を伴う神経発達障害
H02865 多動性運動および痙攣発作を伴う(伴わない)神経発達障害
H02990 中枢性および末梢性運動機能障害を伴う神経発達障害
6A0Z 神経発達症, 詳細不明
ICD-10における発達障害は、F80~F89「心理的発達の障害」に分類されます。
これには、言語・会話の障害(F80)、学習能力の障害(F81)、運動機能の障害(F82)、広汎性発達障害(F84)などが含まれます。
また、小児期に発症する行動・情緒の障害(F90-F98)も関連分類として扱われます。
F80-F89 に包含される障害は:
a)発症が常に乳幼児期か小児<児童>期 、b)中枢神経系の生物学的成熟と密接に結びついている機能の発達の障害又は遅れ 、c)寛解や再発の見られない不変の経過 の三点を共有している。
大部分の例では、機能の障害は言語、空間視能力、運動の協応能力に及んでいる。
普通は遅滞又は機能障害は、それがはっきり認められ始めたもっとも早い時期から間断なく続いているが、その子供が成長するにつれて軽くなっていく。ただし、軽度の欠陥は成人期においても残存する。
正常な言語獲得パターンが発達の早期の段階から損なわれている障害である。
これらの病態は、神経学的な異常、構音機能自体の異常、感覚の機能障害、知的障害<精神遅滞>又は環境要因に直接もとづくものではない。
この会話及び言語の特異的発達障害は、読み書きが困難なことや対人関係の異常や情緒及び行動の障害のような、これと関連する問題から続発してくることもしばしばある。
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F80.0 |
特異的会話構音障害 |
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特異的な発達障害で、言語音の使用が精神年齢に相応する水準以下であるが、しかし言語能力は正常な水準にある。 発達性:音韻障害 ・発音困難症 ・構音障害 ・機能性構音障害 ・ラリング<“l”エル音障害> |
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含まない |
次にもとづく構音障害: 失語(症)NOS(R47.0)、・失行(症)(R48.2)、難聴(H90-H91)、・知的障害<精神遅滞>(F70-F79)、・表出性言語発達障害を伴うもの(F80.1)、・受容性言語発達障害を伴うもの(F80.2) |
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F80.0 |
機能性構音障害 |
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F80.0 |
特異的会話構音障害 |
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F80.0 |
発達性構音障害 |
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F80.1 |
表出性言語障害 |
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特異的な発達障害で、表出言語使用の能力は精神年齢に相応する水準より著しく低いが、しかし言語理解は正常範囲である。 構音の異常があることもないこともある。 発達性不全失語(症)又は失語(症),表出型 |
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含まない |
・てんかんを伴う後天性失語(症)[ランドウ・クレフナー症候群](F80.3) ・不全失語(症)及び失語(症):NOS(R47.0)・発達性,受容型(F80.2) ・選択(性)かん黙(F94.0) ・知的障害<精神遅滞>(F70-F79) ・広汎性発達障害(F84.-) |
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F80.1 |
表出性言語障害 |
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F80.2 |
受容性言語障害 |
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特異的な発達障害で、言語理解は精神年齢に相応する水準以下である。実際には、すべての例で表出言語もやはり著しく損なわれており、語音の表現の異常もふつうに見られる。 ・先天性聴覚無知覚症 ・発達性:不全失語(症)又は失語(症),受容型 ・ウェルニッケ<Wernicke>の失語(症) ・語ろう<聾> |
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含まない |
・てんかんを伴う後天性失語(症)[ランドウ・クレフナー症候群](F80.3) ・自閉症(F84.0-F84.1) ・不全失語(症)又は失語(症):NOS(R47.0)・発達型,表出型(F80.1) ・選択(性)かん黙(F94.0) ・ろう(聾)にもとづく言語の遅れ(H90-H91) ・知的障害<精神遅滞>(F70-F79) |
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F80.2 |
感覚性失語症 |
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F80.2 |
受容性言語障害 |
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F80.2 |
先天性聴覚無知覚症 |
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F80.3 |
てんかんを伴う後天性失語(症)[ランドウ・クレフナー症候群] |
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正常な言語発達がなされてきた小児が、受容と表出両者の言語的技能を失ってしまうが一般的知能は保たれている障害;この障害の発症時には脳波に発作性異常が見られ、大多数の症例ではてんかん発作が見られる。 発症は、ふつう3歳から7歳の間に見られ、技能喪失は数日ないし数週にわたって生ずる。 発作の発症と言語喪失との間の時間的な関連はさまざまで、一方が他方に2、3か月から2年の間をおいて前駆する。 病因としては、ある種の炎症性脳炎過程が示唆されている。 約3分の2の症例では, 多少とも重症の受容性言語欠損が残る。 |
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含まない |
失語(症)次によるもの:NOS(R47.0) ・自閉症(F84.0-F84.1) ・小児(児童)期崩壊性障害(F84.2-F84.3) |
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F80.3 |
ランドウ・クレフナー症候群 |
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F80.8 |
その他の会話及び言語の発達障害 |
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・舌もつれ(lisping) |
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F80.8 |
片こと |
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F80.9 |
会話及び言語の発達障害、詳細不明 |
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・言語障害 NOS |
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F80.9 |
言語障害 |
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F80.9 |
言語発達遅滞 |
技能獲得の正常なパターンが、発達の早期から損なわれている障害である。
その障害は、単に学習する機会が欠けてしまった結果でなく、知的障害<精神遅滞>の結果のみによるものでもなく、また後天性の脳損傷や脳の疾患に由来するものでもない。
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F81.0 |
特異的読字障害 |
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主要な特徴は読字能力の発達における特異的な重い機能障害であり、精神年齢が低いことや視覚的能力の問題、不十分な学校教育のみでは説明がつかない。 読字理解能力、読字単語認識、読字発語能力及び読字を要する課題の遂行がすべて障害されることもある。 書字困難が特異的読字障害に合併することはしばしばあり、読字の面である程度の進歩があった後になっても、しばしば青年期にまで残存する。 特異的読字障害には、会話と言語の発達障害の既往が見られることが多い。 学齢期を通じ、情緒及び行動の混乱が合併して見られるのが普通である。 ・「読字の遅れ」 ・発達性読字障害 ・特異的読字遅滞 |
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含まない |
失読(症)NOS(R48.0)、読字障害 NOS(R48.0)、情緒障害から二次的に生ずる読字困難(F93.-) |
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F81.0 |
特異的読字障害 |
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F81.0 |
発達性読字障害 |
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F81.1 |
特異的書字障害 |
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この障害の主要な特徴は、特異的読字障害の既往がないのに書字の能力発達に特異的な重い機能障害があることであり、それは精神年齢が低いことや視覚的能力の問題や不十分な学校教育のみでは説明がつかない。 スペルを口に出して言う能力と単語を正しく書く能力は両方とも障害される。 ・特異的書字遅滞(読字障害を伴わない) |
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含まない |
・失書(症) NOS(R48.8) ・書字困難:読字障害を合併するもの(F81.0)・不適切な教育によるもの(Z55.8) |
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F81.1 |
書字障害 |
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F81.1 |
特異的書字障害 |
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F81.2 |
算数能力の特異的障害 |
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この障害は算数能力における特異的な機能障害で、全般的な知的障害(精神遅滞)や不十分な学校教育のみでは説明することができないものを包含している。 欠陥は代数、三角法、幾何、微積分などの、より抽象的な数学的能力よりは、むしろ加減乗除の基本的計算能力の習熟にかかわっている。 発達性: ・失算(症) ・計算障害 ・ゲルストマン症候群 |
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含まない |
・失算(症)NOS(R48.8) ・計算困難:読字又は書字障害に関連するもの(F81.3)・不適切な教育によるもの(Z55.8) |
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F81.2 |
ゲルストマン症候群 |
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F81.2 |
計算障害 |
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F81.2 |
発達性計算障害 |
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F81.3 |
学習能力の混合性障害 |
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これは定義の不明確な障害の残遺項目であり、計算も、読字又は書字もともに顕著に損なわれているが、しかしこの機能障害が全体的な知的障害(精神遅滞)や不適切な学校教育のみによっては説明がつかない。 本項目は、F81.2と、F81.0又はF81.1のどちらかの、両者の規準に合致している障害に対して用いるべきである。 |
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含まない |
・特定の:算数能力障害(F81.2) ・読字障害(F81.0) ・書字障害(F81.1) |
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F81.3 |
学習能力の混合性障害 |
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F81.3 |
特殊書読遅滞 |
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F81.8 |
その他の学習能力発達障害 |
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・発達性表出性書字障害 |
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F81.8 |
特殊学習困難 |
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F81.8 |
発達性表出性書字障害 |
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F81.9 |
学習能力発達障害、詳細不明 |
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・知識獲得能力低下 NOS 学習: 不能 NOS ・障害 NOS |
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F81.9 |
学習障害 |
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F81.9 |
学習能力の特異的発達障害 |
運動協同性の発達における重い機能障害を主要な特徴とする障害であり、全般性知能障害やなんらかの特異的な先天性あるいは後天性の神経学的障害のみでは説明がつかない。
しかし、大部分の症例については、臨床的な検査により、著しい神経発達未熟が認められる。
たとえば、支持していない(四)肢に見られる舞踏病様運動又は鏡像運動、及びそれに関連したその他の運動徴候や微細ないし粗大な運動協同性の機能障害の徴候である。
含まれる:
・不器用児症候群
・発達性: 協同障害 ・律動障害
含まない:
歩行及び移動の異常(R26.-)、共調運動障害(R27.-)、知的障害(精神遅滞)から二次的に起こったもの(F70-F79)
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F82 |
学習能力の混合性障害 |
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F82 |
運動機能の特異的発達障害 |
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F82 |
運動発達遅滞 |
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F82 |
発達性協同障害 |
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F82 |
発達性律動障害 |
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F82 |
不器用 |
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F82 |
不器用児症候群 |
これは、会話及び言語の特異的発達障害、学習能力の特異的発達障害、運動機能の特異的発達障害の混合が見られる障害に対する残遺分類項目であり、それらの障害のどれもが、主要診断を成り立たせるために十分な程度にまで目立っていないものである。
この混合の項目は、上にあげた特異的発達障害のそれぞれの間に大きな重複が認められる場合にのみ使用すべきである。
常にとはいえないが通常は、これらの障害はある程度の全般性認知機能障害を伴っている。
したがって、機能不全が、F80.-、F81.-、F82 における二つ又はそれ以上の基準を満たしている場合に、本項目を使用すべきである。
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F83 |
混合性特異的発達障害 |
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F83 |
混合性特異的発達障害 |
対人的相互作用とコミュニケーションにおける質的な機能障害及び、制限された、常同的で反復性の興味と行動のレパートリーによって特徴づけられる障害の一群である。
これらの質的な異常は、すべての状況における個人の機能の広汎な特徴となっている。
関連する何らかの医学的病態や知的障害<精神遅滞>の分類が必要な場合は、追加コードを使用する。
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F84.0 |
自閉症 |
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広汎性発達障害の一つの型であり、 a)病的なあるいは損なわれた発達の存在が3歳未満に認められること、 b) 精神病理の三つの領域、すなわち、対人的相互作用、コミュニケーション及び制限された常同的で反復性の行動のすべてにおいて認められる異常な機能の特徴的な型 で定義されている。 これらの特異的な診断特徴に加えて、その他の非特異的な一連の問題が見られるのが普通である。 たとえば恐怖症、睡眠と摂食の異常、かんしゃく発作、(自己に向かう)攻撃性である。 ・自閉的障害 ・幼児:自閉症 ・精神病 ・カナー症候群 |
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含まない |
・自閉的精神病質(F84.5) |
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F84.0 |
カナー症候群 |
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F84.0 |
児童精神病 |
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F84.0 |
自閉症 |
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F84.0 |
小児自閉症 |
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F84.0 |
小児精神病 |
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F84.0 |
高機能自閉症 |
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F84.1 |
非定型自閉症 |
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広汎性発達障害の一つの型であるが、自閉症とは、発症年齢において、又は診断基準の三つの特徴のすべてを満たしてはいないということで異なっている。 本項目は、異常な又は損なわれた発達が3歳以後にのみ認められる場合で、他の領域において特徴的な異常が認められても、自閉症診断に要する精神病理の三つの領域(すなわち対人的相互作用、コミュニケーション及び制限された常同的で反復性の行動)のうちの一つ又は二つにおいて、十分に説明されず異常が見られない場合に使用すべきである。 非定型自閉症は、重度に遅滞した個人及び重い特異的な受容性言語発達障害を伴う個人に、もっとも多く生じてくる。 ・非定型小児精神病 ・自閉的特徴を伴う知的障害<精神遅滞> ・知的障害<精神遅滞>の分類が必要な場合は追加コード(F70-F79)を使用する。 |
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F84.1 |
非定型自閉症 |
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F84.1 |
非定型小児精神病 |
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F84.1 |
自閉的特徴を伴う知的障害 |
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F84.2 |
レット(Rett)症候群 |
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これまで少女のみに見出されてきた病態で、明らかに正常な早期の発達の後で、会話運動及び手の使用の能力が部分的にあるいは完全に消失し、頭蓋の成長の減速が伴う。 通常7か月から24か月の間に発症する。 手の目的運動の消失、もみ手の常同運動及び過呼吸を特徴とする。 社交や遊びの発達は停止するが対人的興味は保たれる傾向がある。 軀幹失調と失行が4歳から認められるようになり、舞踏病アテトーゼ様運動がしばしば続発する。 重い精神遅滞が不可逆的に生ずる。 |
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F84.2 |
レット症候群 |
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F84.3 |
その他の小児(児童)期崩壊性障害 |
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広汎性発達障害の一つの型で、障害発症に先立って明確に正常な発達の時期が存在し、 それまでに獲得された能力が、発達のいくつかの領域において、数か月の経過の間に明らかに消失するのが特徴である。 典型例では、周囲に対する関心の全般性の欠如、常同的で反復性運動の習慣及び対人的相互作用とコミュニケーションにおけるある種の自閉症様の機能障害が伴っている。 ある例では、この障害がなんらかの関連する脳症に由来するように見えるが、しかし診断は行動的特徴によって下されるべきである。 ・児性認知症 ・崩壊精神病 ・ヘラー(Heller)症候群 ・共生精神病 関連する神経学的病態の分類が必要な場合は、追加コードを使用する。 |
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含まない |
レット症候群(F84.2) |
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F84.3 |
共生精神病 |
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F84.3 |
崩壊精神病 |
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F84.4 |
知的障害(精神遅滞)と常同運動に関連した過動性障害 |
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疾病学的妥当性が明確ではなく、十分定義されていない障害である。 本項目は、重い知的障害(精神遅滞)(IQ35以下)の子供で、過動性と注意の面に主要な問題があり、常同的行動をもつ一群を包括するために作られたものである。 患児は、中枢刺激薬が効かず(IQが正常範囲にある子供と違う点)、中枢刺激薬を投与するとむしろ不機嫌反応を呈し(精神運動制止を伴うこともある)、また青年期には、 過動性のかわりに運動減退が見られるようになる傾向がある(正常な知能をもつ多動児の場合には通常みられないパターンである)。 この症候群はまた特定のあるいは全般的なさまざまの発達遅延をしばしば伴う。 この行動パターンが、低いIQあるいは器質的脳障害の機能にどの程度まで依るものかは不明である。 |
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F84.4 |
知的障害と常同運動に関連した過動性障害 |
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F84.5 |
アスペルガー症候群 |
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疾病分類学的妥当性が明確でない障害で、自閉症を特徴づけているものと同じ型の、対人的相互作用の質的な機能障害を特徴とし、制限された、常同的で反復的な興味と行動のレパートリーを伴っている。 本来の自閉症と異なっているのは、言語あるいは認知の発達に全般性の遅延ないし遅滞が全く見られないことである。 この障害は、しばしば顕著な不器用さを伴う。 これらの異常には、青年期や成人期の生活にまで持続する強い傾向が認められる。 成人期のはじまりに、ときに精神病的エピソードが見られる。 ・自閉的精神病質 ・小児のシゾイド障害 |
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F84.5 |
アスペルガー症候群 |
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F84.5 |
自閉的精神病質 |
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F84.5 |
小児シゾイド障害 |
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F84.5 |
小児期型統合失調症 |
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F84.8 |
その他の広汎性発達障害 |
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F84.8 |
自閉性精神発達遅滞 |
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F84.8 |
MECP2重複症候群 |
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F84.9 |
広汎性発達障害、詳細不明 |
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F84.9 |
広汎性発達障害 |
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F84.9 |
自閉症スペクトラム障害 |
含まれる:発達性失認
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F88 |
その他の心理的発達障害 |
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F88 |
児童期発達適応障害 |
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F88 |
発達性失認 |
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F88 |
DDX3X関連神経発達異常症 (ICD10-2:F79.8) |
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F88 |
GRIN2B関連神経発達異常症(ICD10-2:F79.8) |
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F88 |
PURA関連神経発達異常症(ICD10-2:F79.8) |
含まれる:発達障害 NOS
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F89 |
詳細不明の心理的発達障害 |
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F89 |
早期小児期発達障害 |
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F89 |
発達障害 |
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F89 |
神経発達症 |
早期発症(通常5歳未満)で、認知の働きを要する活動の持続性の欠如、及びまとまらず統制されない過度の活動性を伴い、一つの活動から他の活動へといずれの活動も完全に遂行しないまま移る傾向によって特徴づけられる。 その他にもいくつかの異常が合併することもある。
多動児は、しばしば向こう見ずで衝動的で事故を起こし易く、熟慮の上の反抗的態度ではなく不注意な規則破りなので、しつけに問題があるように見られてしまう。
大人たちとの関係は、社会的に抑制が欠けることがしばしばで、正常な注意力と節度の欠如を伴う。
他の子供たちには評判が悪く、孤立しがちである。
認知の障害は普通に見られ、運動と言語の発達の特異的な遅延が並外れて頻繁にある。
二次性の合併症には、非社会的行動及び低い自己評価が含まれる。
含まない:その他の不安障害(F41.-)、気分 [感情] 障害(F30-F39)、広汎性発達障害(F84.-)、統合失調症(F20.-)
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F90.0 |
活動性及び注意の障害 |
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注意欠陥: ・多動性を伴う障害 ・多動性障害 ・多動性を伴う症候群 |
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含まない |
行為障害を伴う多動性障害(F90.1) |
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F90.0 |
注意欠陥多動障害 |
・行為障害を伴う多動性障害
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F90.1 |
多動性行為障害 |
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F90.1 |
多動性素行障害 |
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F90.8 |
その他の多動性障害 |
・小児(児童)期又は青年期の多動性反応 NOS
・多動性症候群 NOS
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F90.9 |
多動性障害、詳細不明 |
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F90.9 |
小児行動異常 |
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F90.9 |
多動性障害 |
